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前立腺肥大症

前立腺肥大症について

前立腺は男性だけにある器官で、膀胱の出口部にあり、尿道を取り巻いています。前立腺肥大症は、前立腺が大きくなることにより膀胱、尿道を圧迫することによって、頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感、尿失禁、排尿困難、膀胱痛など様々な症状を呈する疾患です。
前立腺が大きくなる原因についてはまだ不明な点が多いですが、加齢や男性ホルモンの変化のほか肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病が関係すると考えられています。
また、前立腺内部の肥大症結節は、30歳代ではまれにみられるのみですが、加齢とともにその頻度は増加し80歳代では大部分にみられるとされています。

前立腺肥大症の検査

前立腺肥大症を疑う症状がある場合は、まず症状と病歴を確認します。尿の中に炎症や出血がまざっていないかどうか尿検査も行います。腹部超音波検査では、前立腺の大きさやかたちを調べることができ、残尿(排尿後に膀胱に残された尿)の量もカテーテルを挿入することなく測定することが可能です。血液検査で、前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)を測定し、前立腺癌が合併していないかも確認するほうがいいでしょう。

前立腺肥大症の治療

前立腺肥大症の治療方法には薬物療法と手術療法があります。年齢や基礎疾患、前立腺のおおきさや症状の程度に応じてどういう治療を選択するか考えます。

薬物療法

前立腺治療薬でよく用いられるのは、α-1受容体遮断薬やPDE5阻害薬といった膀胱や前立腺部尿道など排尿に関連する筋肉の緊張を和らげる薬剤です。前立腺肥大症による圧迫を軽減して尿を出しやすくします。比較的短期間で効果が期待できますが前立腺の大きさそのものには作用しません。
男性ホルモンの働きを抑えることで前立腺を徐々に小さくする薬剤としては、5-α還元酵素阻害薬があります。実際に効果が表れるまでに数か月を要するため先に述べたα-1受容体遮断薬などと併用する場合が多いです。
そのほか、前立腺の炎症を抑えたり、血流を改善することで排尿に関する症状を軽減するために漢方薬・生薬を用いることもあります。

手術療法

薬物療法で症状の改善が乏しい場合や、肉眼的血尿、尿閉、膀胱結石の併発が見られた場合は手術療法が必要になると考えます。もちろん、良性疾患にたいする手術ですので体力的に難しい場合、無理はできませんが近年は内視鏡手術など身体への負担が少ない手術方法が主流になってきておりその種類も増えています。

いしだクリニックきたすずではおひとりおひとりの背景に応じて治療方法を提案させていただきます。お困りのことがあれば遠慮なくご相談ください。

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